デスクワークやスマホ時間が長くなり、
「慢性的な肩こり」や「なんとなく続く腰の重だるさ」に悩む人がとても増えています。
整体やマッサージに行くとその場は楽になるけれど、数日で元通り。
そんな経験がある方にこそ、根本から「動き方」を変えていくマシンピラティスはとても相性が良いトレーニングです。
ここでは、なぜ肩こり・腰痛持ちの方にマシンピラティスがおすすめなのかを、できるだけわかりやすく解説します。
なぜ肩こり・腰痛が起こりやすいのか?

まず、肩こり・腰痛の多くは「急にどこかがおかしくなった」というよりも、
日常の姿勢や動きの癖の積み重ねで起こります。
代表的な原因はこんなものです。
- 猫背・巻き肩で、頭が前に出た姿勢がクセになっている
- 座りっぱなしで、股関節や背骨がほとんど動いていない
- お腹やお尻などの「体を支える筋肉」がうまく使えていない
- 呼吸が浅く、常に力みやすい状態になっている
この状態で生活や仕事、家事・育児を続けると、
**一部の筋肉だけが頑張り続ける「オーバーワーク状態」**になり、肩こり・腰痛につながります。
つまり、
「こっている場所をほぐす」だけではなく
「カラダ全体のバランス」と「動き方」を整えることが大切になります。
マシンピラティスとは?なぜ痛みと相性がいいのか

ピラティスには大きく分けて
- マットピラティス(マットの上で行う)
- マシンピラティス(リフォーマー・チェアなどの専用マシンを使う)
の2種類があります。
その中でも肩こり・腰痛持ちの方にぜひおすすめしたいのがマシンピラティスです。
理由は大きく3つあります。
① マシンが「補助」してくれるので、無理なく正しい動きができる
リフォーマーなどのマシンにはスプリング(バネ)が付いており、
- 動きをサポートしてくれる
- 必要な方向にだけ負荷をかけられる
という特徴があります。
筋力や柔軟性に自信がない方でも、
マシンが動きを「案内」してくれるので、正しいフォームを体で覚えやすいのがポイントです。
② 体のクセに合わせて、負荷や可動域を細かく調整できる
同じ「肩こり」「腰痛」といっても、原因や体の使い方は人それぞれです。
- 背中が丸くて肩が前に出やすいタイプ
- 反り腰で常に腰に負担がかかっているタイプ
- 片側ばかりに体重を乗せるクセがあるタイプ …など
マシンピラティスではスプリングの強さや角度、姿勢を変えながら、
その人のカラダの状態に合わせてオーダーメイドで負荷を調整できます。
③ インナーマッスルと姿勢を同時に鍛えられる
ピラティスは「姿勢を支える深層の筋肉(インナーマッスル)」を重視します。
- 体幹(お腹まわり・背骨まわりの筋肉)
- 肩甲骨を支える筋肉
- 股関節や骨盤まわりの筋肉
これらが連動して働くことで、
**肩や腰への余計な負担を減らし、「ラクに良い姿勢を保てるカラダ」**を目指せます。
肩こり持ちにマシンピラティスがおすすめな理由

肩こりの多くは、
- 胸椎(背骨の上部)が固まって動かない
- 肩甲骨がうまく動かず、首まわりの筋肉だけ使ってしまう
- 呼吸が浅く、常に力が抜けにくい
といった状態が重なって起こります。
マシンピラティスでは、こんなアプローチができます。
背骨と肋骨をしなやかに動かす
リフォーマーの上で背骨を丸めたり、反らせたり、ひねったりするエクササイズを行うことで、
固まっていた胸椎や肋骨まわりの動きが出てきます。
背中が動き出すと、肩だけにかかっていた負担が分散され、
結果として肩こりの軽減につながります。
肩甲骨の「滑り」を取り戻す
マシンの負荷を使って腕を動かしながら、
肩甲骨が肋骨の上をスムーズに滑るようにコントロールしていきます。
- 肩をすくめるクセ
- 巻き肩
- いつも同じ側でカバンを持っている
といった習慣で乱れた肩甲骨のポジションと動きを整えていくことで、
首・肩まわりの張りやすさが変わっていきます。
呼吸を整え、力みグセをリセット
ピラティスでは、「呼吸」と「動き」をセットで行います。
深い呼吸で肋骨や横隔膜がしっかり動くようになると、
- 首や肩の余計な緊張が抜ける
- 自律神経が整いやすくなる
という効果が期待できます。
「いつも肩に力が入っている」という状態そのものを変えていくイメージです。
腰痛持ちにマシンピラティスがおすすめな理由

腰痛の場合も、痛いのは腰でも、原因は腰だけではありません。
- 骨盤の傾き(反り腰・丸腰)
- 股関節の硬さ
- お腹やお尻の筋肉の弱さ
- 片足重心のクセ
など、骨盤〜体幹〜股関節のバランスの乱れが大きく関わっています。
マシンピラティスでは、次のような点を重点的に整えられます。
骨盤と背骨のニュートラルポジションを覚える
リフォーマーの上で仰向けになり、骨盤を前後に傾けながら「ちょうどいい位置(ニュートラル)」を探していきます。
マシンの安定した土台の上だからこそ、
自分の体が「まっすぐ」でいる感覚をつかみやすくなります。
体幹(コア)を使って「腰を守る」力をつける
脚を動かすエクササイズでも、「腰が反らない/つぶれない」ようにコアを意識して動きます。
これにより、
- 日常動作(歩く・かがむ・荷物を持つ)で腰がブレにくくなる
- 反り腰や、片側ばかりに負担がかかるクセが減る
といった変化が期待できます。
股関節・お尻の筋肉を使えるようにする
腰の代わりに働いてほしいのが
- お尻の筋肉
- 太ももの裏側
- 股関節まわりの筋肉
です。
マシンを使って脚をコントロールしながら動かすことで、
腰ばかりが頑張る動き方から、お尻・股関節がしっかり働く動き方へシフトしていきます。
マシンピラティスだからこそのメリット

肩こり・腰痛に悩む方にとって、マシンピラティスのメリットはまだあります。
① 負荷を「軽くも重くも」できるので、運動が苦手でも始めやすい
スプリングの強さやポジションを変えることで、
- 調子が悪い日は「サポート多めで優しく」
- 体力がついてきたら「負荷を上げてしっかり」
と調整できます。
運動経験が少ない方や、久しぶりに体を動かす方でも、
怖さや不安を感じにくいのがマシンピラティスの良いところです。
② 全身を連動させるので、「一部分だけ鍛える」とならない
ピラティスのエクササイズは、
- 呼吸
- 体幹
- 手足の動き
を同時にコントロールしていきます。
そのため、
「肩だけ」「腰だけ」をいじるのではなく、体全体のつながりを整えるトレーニングになります。
これが「根本改善」に近づくポイントです。
③ トレーナーの目が届きやすく、フォーム修正がしやすい
パーソナルや少人数制のマシンピラティスでは、
トレーナーが一人ひとりの姿勢や動きを細かくチェックできます。
- 肩がすくんでいないか
- 腰をそらしてごまかしていないか
- 呼吸が止まっていないか
などを、その場で修正してもらえるので、自己流でやるよりも圧倒的に安全で効率的です。
始める前に気をつけたいこと

肩こり・腰痛と相性が良いとはいえ、次の点には注意しましょう。
- 急性の強い痛み(ぎっくり腰など)のときは、まず医療機関へ
- ヘルニアや脊柱管狭窄症など診断を受けている場合は、主治医に運動可否を確認
- どの動きで痛みが出るかはトレーナーに正直に伝える
そのうえで、無理のない範囲から丁寧に動いていけば、少しずつ「ラクなカラダ」の感覚が戻ってきます。
どのくらいの頻度で通えばいい?

目安としては、
- はじめの1〜2ヶ月:週1回ペースで継続
- 慣れてきたら:2週に1回〜月2回程度でもOK
「痛みを取るためのリハビリ」ではなく、
**「痛みが出にくいカラダを育てる習慣」**として、コツコツ積み重ねるイメージが大切です。
まとめ:肩こり・腰痛持ちこそ、マシンピラティスで“動き方”を変えよう
肩こりや腰痛は、「その部分だけが悪い」のではなく、
姿勢・呼吸・体の使い方のバランスが崩れた結果として起こっていることがほとんどです。
マシンピラティスなら
- マシンが動きをサポートしてくれるので無理なく始められる
- 肩甲骨や背骨、骨盤〜股関節の動きを整えながら、インナーマッスルを鍛えられる
- トレーナーにフォームを見てもらいながら、安全に「正しい動き方」を身につけられる
という理由から、
肩こり・腰痛に悩む大人世代にとてもおすすめのトレーニングです。
「ずっとこのままの体でいるのはイヤだな」と感じているなら、
一度マシンピラティスを体験して、カラダの軽さの違いをぜひ実感してみてください。
